米窪太刀雄著『海のロマンス―― 練習帆船大成丸の世界周航記』(現代表記版)は
7月18日(海の日)に刊行予定です。
システムの都合上、電子書籍版の刊行後、紙本(ペーパーバック)が利用可能となるまでに最大1~2週間かかる可能性があります。
※ 電子書籍に関しては国内のほとんどの主要電子書籍販売サイトで入手可能ですが、販売開始時期は多少前後します(こちらも1~2週間程度)。
あしからずご了承ください。
938円 MR:Honda(ホンダ) Uロック:ワイドタイプ 08M53-GFC-000 車体・オートパーツ 車用品・バイク用品 バイク用品 938円 MR:Honda(ホンダ) Uロック:ワイドタイプ 08M53-GFC-000 車体・オートパーツ 車用品・バイク用品 バイク用品 車体・オートパーツ , 車用品・バイク用品 , バイク用品,08M53-GFC-000,Uロック:ワイドタイプ,selas-project.eu,/hylarchic1052150.html,MR:Honda(ホンダ),938円 MR:Honda ホンダ 08M53-GFC-000 激安 Uロック:ワイドタイプ MR:Honda ホンダ 08M53-GFC-000 激安 Uロック:ワイドタイプ 車体・オートパーツ , 車用品・バイク用品 , バイク用品,08M53-GFC-000,Uロック:ワイドタイプ,selas-project.eu,/hylarchic1052150.html,MR:Honda(ホンダ),938円
米窪太刀雄著『海のロマンス―― 練習帆船大成丸の世界周航記』(現代表記版)は
7月18日(海の日)に刊行予定です。
システムの都合上、電子書籍版の刊行後、紙本(ペーパーバック)が利用可能となるまでに最大1~2週間かかる可能性があります。
※ 電子書籍に関しては国内のほとんどの主要電子書籍販売サイトで入手可能ですが、販売開始時期は多少前後します(こちらも1~2週間程度)。
あしからずご了承ください。
ヨットの航海記の紹介も4回目。
小さなヨットの航海がまぎれもなく冒険だとみなされていた、ある意味で幸福な「個人による大航海時代」に出版された航海記です。
絶版になったものや電子書籍として復活してきたものなど、さまざまですが、本の一生も人の一生と同じで、思いがけない出会いや予想もできなかった展開になることもあります。
ヨットの航海記
・『太平洋へ行こう』徳間順一著、創英社/三省堂書店
・『続 太平洋へ行こう』徳間順一著、創英社/三省堂書店
・『アラウンド・アローン』白石康次郎著、文藝春秋
・『ヨット・キザッペの日本周航』奥原一美著、アルゴ企画
・『極楽とんぼ、大西洋を渡る』中島正晃著、舵社
・『タニア18歳、世界一周』タニア・アービィ著、新潮社
・『大航海』アミール・クリンク著、文藝春秋
・『ヨーロッパ運河ヨットの旅』田中憲一著、新潮社
・『たのむぞ!欧美号』舩木匡著、自費出版
・『二人だけのヨット旅行(上)(下)』神田真佐子著、舵社
・『コックピットのひとりごと』村上由香著、河出書房新社
番外編として、ヨットに関連する遭難や漂流の(実験を含む)記録
・『ヨットが呑まれた』朝日新聞社会部著、朝日新聞社
・『アカリ号の実験』八巻英輔著、二見書房
・『実験漂流記』アラン・ボンバール著、白水社
・『大西洋漂流76日間』スティーヴン・キャラハン著、早川書房
・『ザ・サバイバル』平島正夫著、リヨン社
・『たった一人の生還』佐野三治著、新潮社
で、そうならないためのシーマンシップに関連した本がこちら
・『アナポリス式シーマンシップ』ジョン・ロスマニエール著、鯨書房
・『海図の読み方』沓名義/坂戸直輝著、舵社
・
『ヨットマンの航海術』鈴木邦裕著、海文堂
・『クルーザー教室』関根久著、舵社
・『インナーセーリング』青木洋著、舵社
・『プレジャーボートのためのGPSナビゲーション』高槻和宏著、舵社
・『スピン・ナ・ヤーン』野本謙作著、舵社
・『プレジャーボーティン具のための気象ハンドブック』馬場邦彦著、舵社
・『海の信号旗』杉浦昭典著、舵社
・『海の交通ルール』鈴木三郎著、舵社
小さなヨットの航海がまぎれもなく冒険だとみなされていた、ある意味で幸福な「個人による大航海時代」に出版された航海記の紹介の3です。
絶版になったものや電子書籍として復活してきたものなど、さまざまですが、本の一生も人の一生と同じで、思いがけない出会いや予想もできなかった展開になることもあります。レースの参戦記もあれば、のんびり沿岸航海の旅もあり、ヨーロッパの運河を旅する本もあります。
入手困難なものほど、手に入れたときの喜びも多くなります。
図書館や古書店めぐりという「本の海での冒険」を楽しみましょう。
堀江謙一さんの著作については別途まとめてありますので、こちらをご覧ください。
ヨットの航海記の2です。
ここで紹介するのは、小さなヨットの航海がまぎれもなく冒険だとみなされていた、ある意味で幸福な「個人による大航海時代」に出版された航海記です。
絶版になったものや電子書籍として復活してきたものなど、さまざまですが、本の一生も人の一生と同じで、思いがけない出会いや予想もできなかった展開になることもあります。
入手困難なものほど、手に入れたときの喜びも多くなります。
図書館や古書店めぐりという「本の海での冒険」を楽しみましょう。
(まだまだ続きます)
その1はこちら
かつて昭和の時代の日本では、ヨットの航海記といえば、各出版社が競って出版していた花形ジャンルの一つでした。
海が未知のフロンティアではなくなった現代、冒険航海の本も「最高齢」「最年少」「世界初」といったキャッチフレーズがなければ、なかなか受け入れてもらえず、出版されることもまれになってきました。
これからは何をしたかではなく、つまり、単に体育会系の「やったぜ、俺」的なものではなく、「何を感じどう思ったか」という、時代をこえて普遍的に価値のあるものをどう伝えるか、が重要になってくるでしょうね。
ここで紹介するのは、小さなヨットの航海がまぎれもなく冒険だとみなされていた、ある意味で幸福な「個人による大航海時代」に出版された航海記です。
絶版になってすでに入手困難なものも多いのですが、図書館や古書店で探すという「本の海での冒険」としての楽しみもありますよ。
堀江謙一さんが83歳で太平洋横断に成功しました。
日本のヨットをめぐる状況は、1962年の堀江さんによる単独太平洋横断成功をきっかけに劇的に変化しました。
というわけで、堀江謙一さんに敬意を表して、堀江さんのヨット関連の本をご紹介しておきます。
ヨットによる航海記は非常に多いので、他のヨットマンの航海記は後日、改めて紹介します。
堀江さんの本の特徴の一つは、いっったん絶版になった後も、再版、復刻、児童向けなどで複数の出版社から版を改めて刊行されているものが多くあることです。
それだけ冒険航海の価値が認められている(「日本初/日本人初」という冠がつく航海が多い)ということでしょう。ここに記載したのは初刊行時のデータです。
●『太平洋ひとりぼっち』 文藝春秋
1962年、全長17フィート(6メートル弱)の合板製ヨット、マーメイドで日本人初の単独太平洋横断に成功した23歳のときの航海記。
●『マーメイド三世 : 単独無寄港世界一周』 朝日新聞社
1974年の日本初の小型ヨットによる単独無寄港世界一周の航海記。
前年のマーメイドIIでの東まわり世界一周の失敗後、マーメイドIIIで再挑戦して成功したときの西まわり世界一周の航海記。貿易風に逆らう西まわりの方がはるかに難易度が高いとされる。
この後、2004年に東まわりでの世界一周にも成功。東西両まわりで世界一周に成功したのは日本人初、世界でも二人目。 続きを読む
『現代語訳 海のロマンス』の連載は終了しましたが、帆船に興味を感じた方に、さらに帆船にまつわる本をご紹介します。
今回は「フィクション」編です。
まずは児童文学の名作から
いわずとしれた「つばめ号とアマゾン号」シリーズの一冊。フリント船長と子供たちが乗り組んだ二本マストのスクーナー・ヤマネコ号での、宝探しをめぐる冒険航海。読み進むうちに、帆船の操法をマスターしてしまったような気になる本。
帆船全盛時代、中国からの新茶を積んだクリッパー船(高速帆船)での英国までのレースを舞台にした物語。汽船と衝突しボートで脱出したブラック・ゴーントレット号の乗組員たちは、無人で漂流していた謎に包まれているニワトリ号に乗り移り……
ここからは海の男たちの骨太の物語を
「野生の呼び声」などアラスカもので知られるジャック・ロンドンは、十代でアザラシ猟の漁船に乗り組んだ体験を持ち、それを元に想像力豊かに海の狼ラーセン船長とゴースト(幽霊)号の物語を描き出す。海洋文学の傑作。
スペイン無敵艦隊を破った英雄ドレークの艦隊で操舵手をつとめ、時代を超えて生きるマシュー・ローの目から見たオムニバス形式の物語。十六世紀から二十世紀後半までの十五話(全三巻)。
カナダ東岸の三十一フィートの小型スクーナー「ハッピー・アドベンチャー」号をめぐる奇想天外なユーモア小説。とはいえ、海や船をめぐる描写は正確で秀逸。
二本マストの木造帆船・海神丸は正月前の航海で暴風雨に遭遇し、大西風のため冬の太平洋に押し流されて漂流するはめに。四人の乗組員の極限状況における人間ドラマ。実際にあった海難事故に取材したとされる古典的作品。
人種も国籍も異なる十六人の男女が乗り組んだ全長二十六メートル、二本マストの帆船による世界周航の航海と、その過程で連続して起きた不吉な出来事と殺人事件。生存者をさばく法廷での証言による陳述で物語が描かれていく。
戦国時代を背景に、瀬戸内海賊の血をひく呼子笛太郎の壮大な海をめぐる物語。瀬戸内海や九州から朝鮮半島、中国大陸、さらにはタイ・シャム湾までを舞台に展開される海賊の一代記。
ここからは、海洋冒険小説では定番の大英帝国海軍の将校ものを、いくつかご紹介
ナポレオンと戦争中の英海軍・艦長ホーンブロワーを主人公とする全十巻の物語。海洋冒険小説の代名詞ともなっている。特に第5巻『パナマの死闘』は木造帆船同志の壮絶な戦いで、映画化もされている。
ホーンブロワーと並び称される海洋冒険小説のシリーズ。こちらもやはり英国海軍の軍人ボライソーが主人公の長編シリーズ。原作では時代が前後しているが、邦訳では主人公の成長に合わせて刊行されている。
主人公のニコラス・ラミジは英国貴族で、ネルソン提督時代の帆走フリゲート艦シベラ号の若手将校。父親はかつての提督で汚名を着せられて失脚しており、自国の海軍内に敵がいるというのが他とひと味違うロングランシリーズ。
貴族など門閥が幅をきかせる英海軍で、そうした後ろ盾もないまま、苦悩しつつも誠実に道を切り開き、最後にはナイトに叙せられるまでのリチャード・デランシーの物語。全六巻のシリーズ。
英仏が海の覇権を争っていたナポレオン時代の大英帝国海軍士官、ジャック・オーブリーが主人公。軍医との友情に加えて、帆船の構造や船内の生活が詳細に描かれているのが他のシリーズとは違うところ。
『現代語訳 海のロマンス』の連載は終了しましたが、帆船に興味を感じた方に、さらに帆船にまつわる本をご紹介します。
小説は数が多いので(次回に紹介)、今回はノンフィクション限定です。
●『帆船 航海と冒険編』 杉浦昭典著、キンドル版(海洋文庫)
帆船について知ろうと思ったら手にとるべき定番の、ある意味、教科書ともいうべき本。一九八六年に出版された本のデジタル復刻版。電子書籍で入手しやすくなっています。
●『総帆あげて』土井全二郎著 海文堂
日本の練習帆船・日本丸の長期練習航海に同乗した新聞記者の乗船記。
帆船がどういうものか、帆走訓練では何をするのか等が要領よく説明されています。
●『キャプテン・森勝衛』日本海事広報協会編 日本海事広報協会
『海のロマンス』の大成丸の世界周航にも実習生として乗船し、「生きた日本海運史」とも呼ばれる伝説の名船長の伝記。
●『帆船バウンティン号の反乱』ベンクト・ダニエルソン著、山崎昂一訳 朝日新聞社
十八世紀末のイギリス海軍で起きた、武装船バウンティ号における反乱について、ゆかりのあるタヒチに住みながら、その背景や後日譚などをまとめた労作。
●『コロンブス航海記一四九二年』ローベルト・グリューン著 尾鍋輝彦・原田節子訳 講談社
大航海時代のさきがけとなり、世界の歴史を変えたクリストファー・コロンブス。そのコロンブスについての史料に基づく伝記。
●『大航海者の世界 全七巻』増田義郎監修 原書房
大航海の時代を代表するコロンブスやヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン、ドレイク、ヘンリー・モーガン、キャプテン・クック、ネルソン提督に各一巻をあてた全集。
●『太平洋航海記』ジェームズ・クック著 荒正人訳、現代教養文庫
英国海軍のクック船長による航海記。北米大陸や太平洋各地をくまなく探検航海して測量と地図の作成を行い、これにより地球上の空白地域がなくなったとされるほど。
●『ビーグル号航海記』チャールズ・ダーウィン著 島地威雄訳 岩波文庫
二十二才の若きダーウィンが英国軍艦ビーグル号に博物学者として乗船し見聞を深めたことで将来の『種の起源』や進化論につながったとされる伝説の航海。ただし帆船の記述はほぼなし。
●『帆船航海記』R.H.デーナー著 千葉宗雄訳 海文堂
米国の帆船時代の新人水夫としての二年間の体験を描いた、今も読み継がれる名著。荒天対策や真冬のケープホーン通過、索具の手入れ、海賊船からの逃走など読みどころ満載。
●『セイル・ホー!』 サーJ.ビセット著 佐野修・大杉勇訳 成山堂書店
後にクイーン・エリザベス(一世)号の船長を務め、サーの称号を得た著者による、十五才からの若き日の帆船での修行(帆船時代のほぼ末期)を描いた定番の書。
以上、十点。
いかがでしょうか?
古いものが多くて入手しづらいものもあるかもしれませんが、いずれも定評のある本ばかりなので、これを機に図書館などで本の海を漂ってみるのも楽しいと思いますよ。
米窪太刀雄(よねくぼ たちお)著
夏目漱石も激賞した商船学校の練習帆船・大成丸の世界周航記。
若々しさにあふれた商船学校生による異色の帆船航海記が現代の言葉で復活(連載の第160回: 最終回)
古い言いぐさだが、「なくて七癖(ななくせ)……」という諺(ことわざ)がある。たいていの人は何かしら癖を持っているという。もちろん、ぼくも持っている。しかも毛色(けいろ)の異(かわ)った妙な癖を。
十二、三歳から二十歳(はたち)ぐらいまでの、美しい、従順(すなお)な、かわいらしい娘の多い家庭にお客となって、若い華(はな)やかな雰囲気(ふんいき)に包まれながら、強烈(きょうれつ)なる色彩とかんばしき芳香(ほうこう)とに富んだ若い生を味わいたい――と、これがぼくの癖である。
しかし、何らの野心も、謀反(むほん)も、冒険もない。ただ、そういう華(はな)やかな家庭の空気にふれていればよい。念のため、ちょっと断っておく。
敏(とし)さんと百合(ゆり)ちゃんと武(たけし)君の家庭は、そういう意味から、ぼくの勝手に選定した家庭の一つである。先方(むこう)ではさぞかし有難迷惑(ありがためいわく)であろうが、とんだ者に見こまれたのが災難と、あきらめてもらいたい。
十五ヶ月ぶりで──どうも「十五ヶ月ぶり」が多いようだが、ぼくらのようなコスモポリタンにとっては、誇(ほこ)りと欣喜(よろこび)とを感じるこんな嬉しい言葉はない──勝手(かって)知った玄関口に立つ。敏(とし)さんが、ニコニコ笑って出てこられる。 続きを読む
米窪太刀雄(よねくぼ たちお)著
夏目漱石も激賞した商船学校の練習帆船・大成丸の世界周航記。
若々しさにあふれた商船学校生による異色の帆船航海記が現代の言葉で復活(連載の第159)。
……広い桔梗ケ原(ききょうがはら)*の片ほとりに、幾星霜(いくとしつき)をさびしくたたずんだ村も、今日はさまざまな秋の草花と、歓迎の文字を記(しる)した色とりどりの旗とで、盛装した花嫁のごとく飾られ、軽く喜んでいる村人の心を、さらにはしゃがせるように、さらにそそのかすように、陽気な昼花火が、青い高い秋の空に男らしく砕け散る。
* 桔梗ヶ原 長野県塩尻市にある、奈良井川の扇状地。
古いモーニングを着た村長殿、中尉の制服をいかつく身体にまとった在郷軍人の団長、黒門付(くろもんつき)に仙台平(せんだいひら)の村会議員、タンスの底からいま出したばかりと──その畳(たた)みジワで一目に証明している──とっておきの矢絣(やがすり)を着た、日焼けしている娘たちがみな、一斉に小さな村の停車場(ステーション)に集まる。
四時の時計が、暮れやすい高原の夕景を先導するようにさびしく高く鳴ると、三千の群衆はすわとばかり襟(えり)をととのえる。飯田町(いいだまち)一番の列車が堂々たる様子で構内に進み入って、「万歳」の歓呼(かんこ)のうちに、商船学校の制服を着用した色の黒い、小さな男がプラットホームに出る。 続きを読む